5Gスマホがどんどん発売されていますね。
スマホのスペックや機能もより高機能になり、価格も一昔前と比べるとかなり高額になってきました。
iPhone13も、最上位機種では20万円以上にまで上がっています。
とてもじゃないけどそんな高い機種の購入はためらってしまいますね。
そこで各社が打ち出しているサービスが「端末購入サポート」といわれるサービスです。
購入したスマホを下取りに出す条件で一定の支払いを免除するサービスですが、皆さんもサービス名はお聞きになられたことがあると思います。
実はこの端末購入サポート。各社サービスに違いがあるんです。
となると、端末購入サポートでは一体どこが一番お得なのか気になりますね。
今回はスマホ購入代金はどこが安いかに焦点を合わせ、各社のサービスを比較してみました。

スマホってどんどん高くなってるね。

そうだね。さすがに20万円近くなると二の足を踏むよね。

そこで「端末購入サポート」っていうことね。

うん。各社名称は違うけど、それぞれ提供しているよ。

そのサービスって違いはないの?

もちろん各社違いがあるけど、実はauが一番お得なんだ。

え?そうなの?なんで?

それもわかるから読んでみてね。
- 各社の「端末購入サポート」のサービスの違いがわかります。
- 自身に合ったサービスを確認できます。
実際のスマホの金額ではなく、仕組み上どこがおトクかを確認するために以下のモデルケースを元に検証します。
他社からの乗り換え(NMP)で、5Gのスマホで価格が144,000円
ドコモ:いつでもカエドキプログラム

まずはドコモから!
2021年9月24日から新しいプログラム「いつでもカエドキプログラム」が提供されました。
こちらのプログラムはiPhoneの場合は対象機種がiPhone13シリーズのみとなっているため、比較はしていません。ご了承ください。
冒頭でauが一番おトクと記載していますが、「いつでもカエドキプログラム」の登場でiPhone13に限ってはドコモの方がおトクになるケースがあります。

購入するスマホを24回の分割で購入し、23回分毎月一定の金額を支払います。
24回目に端末ごとに下取り金額が設定されています。購入したスマホを返却することを条件に24回目の金額が免除されます。
また、プログラム名のとおり、購入したスマホをいつでも返却し新しいスマホに機種変更することが可能です。
早期にプログラムを利用しスマホを返却した場合は、24回目の残金の免除とともに、23回目までの残った分割金から所定の額を割り引く「早期利用特典」が受けられます。

なんだかよくわからないわ。

そうだね。少しややこしいから図を使って説明してみよう。
以下のiPhoneで確認してみましょう。
- iPhone 13 Pro Max 128GB
- 乗り換え(MNP)で5G WELCOME割適用
端末代金 187,528円
5G WELCOME割 -22,000円
端末合計 165,528円
分割支払金 3,696円
24回目残金 80,520円
購入後支払い12回目に返却し、そのまま支払い続ける場合。

プログラムを早期に利用した場合、その後の毎月の支払い金額から900円の「早期利用特典」が受けられると同時に、24回目に設定されている残金も支払いが不要になります。
ただし、割引後の毎月の支払いは23回まで続きます。
購入後支払い12回目に返却し、残金を一括で支払う場合。

プログラム利用時にドコモショップにて23回までの残金を一括で支払うことににより、残りの支払いが不要になります。その際、「早期利用特典」の900円に残回数を乗じた金額が割引されます。
24回目の残金も支払い不要です。
購入後支払い23回目に返却する場合。

23回目にスマホを返却した場合は、24回目の残金の支払いが不要になります。
24回目の残金を再分割した場合
23回目までにプログラムを利用しない場合は、24回目の残金が24回の再分割となります。
再分割中は、いつスマホを返却されても残りの支払いが不要になります。
この場合、80,520円を24回(3,355円/月)に分割します。
再分割中にいつでもスマホを返却することができ、その場合は残金の支払いがなくなります。

なるほど。こうやって見るとわかりやすいわね。

早くスマホを返却して毎年最新のiPhoneを使いたい人は「早期利用特典」を使う形だね。

2年ごとの人は23回目まで支払って機種変更ね。

そうだね。2年以降もスマホを利用して途中で返却しても、その後の支払いが不要になるのはいいね。

面白いサービスね。
今までauの「スマホトクするプログラム」と比較して割引が少なく、分割回数の兼ね合いから割高になっていた「スマホおかえしプログラム」を新しく見直して提供開始となります。
現状ではiPhoneではiPhone13シリーズのみの対応となっています。
下取り価格も高く、かなりお得に購入できるのでiPhone13シリーズを購入予定の方は要検討です。
ドコモ:スマホおかえしプログラム

もうひとつドコモ!

購入するスマホを36回の分割で購入し、購入したスマホの返却を条件に最大12回分の残債を免除するサービスです。
iPhoneでは、iPhone13シリーズ以外の端末に適用されます。

24回目の際にスマホを返却するか、そのまま利用し続けるかを選択できます。

スマホおかえしプログラムの支払い例
144,000円のスマホを購入した場合

144,000円のスマホを購入した場合、24回の支払いが完了した時点でスマホを返却すると、96,000円の支払いで済みます。
残りの12回の支払い分である48,000円は支払う必要がなく、実質の下取り金額といえます。
5G WELCOME割・端末購入割引の適用
ドコモには、「5G WELCOME割」と「端末購入割」の割引きがあります。
それぞれ、スマホ代金から22,000円の割引を受けられるおトクなサービスです。
こんなサービス受けなきゃ損ですよね。
では、「スマホおかえしプログラム」を利用した場合、これらの割引はどのタイミングで適用されるのでしょうか。
実はこのタイミングによって、割引きの金額(スマホの金額)が変わってきます。
5G WELCOME割・端末購入割引の適用は36回の分割前に行われます。

ちょっとなに言ってるかわかんないんだけど。

え?そう?

ちゃんとわかるように説明して。

要は、スマホおかえしプログラムは利用すると結局24回しか支払わないよね。

そうね。だからおトクなんじゃない。

ところが、割り引きは36回の分割前に割り引くんだよ。
ということは、最後の12回は払わないから割引きもなくなっちゃうんだ。

へ〜。(よくわかってないけど)
スマホ代金から22,000円割り引いてくれる、かなりおトクな「5G WELCOME割」と「端末購入割」ですが、スマホおかえしプログラムと併用すると少し割引き額が減少します。

今回のスマホおかえしプログラムと割引の関係ですが、割り引いたうえで36回に分割されます。
そこから12回分免除すると、割り引いた金額の12回分が消滅するので少し損した感じになっちゃいますね。
ちなみに実際に支払う24回分から割り引きされた場合だと、支払う金額は74,000円になるはずです。
このプログラムの仕組みだと81,312円になるので、差額が約7,312円ほどになります。
したがって、実際の割引額は14,688円程と目減りしてしまいますね。
それでも安く購入できることには変わりありませんが。
結果、ドコモの場合は割引適用で
144,000円のスマホが 81,312円 で購入可能です。
au:スマホトクするプログラム

次はau!
※2021年9月17日にサービスが新しくなりました。

購入したスマホを24回払いで契約し、買い取り価格を24回目の最終回支払分として設定することで23回分の支払い金額を低く抑えることができます。
ドコモのスマホおかえしプログラムと違うところは、支払回数は24回と決められており、最終回の24回目は買取金額として設定されているところです。
ここで注意が必要なのは、最終回の支払いが免除されるのは購入したスマホを下取りに出す必要があることです。
※スマホトクするプログラムでは新たな端末の購入は必要なくなりました。
スマホトクするプログラムの支払い例
144,000円のスマホを購入した場合

144,000円のスマホを購入した場合、23回の支払いが完了した時点の76,000円で済みます。
最終回の24目回(25ヶ月目)の支払い分である68,000円は前述した通り、スマホの下取りで支払う必要がなくなります。
ちなみに、下取りに出さず、そのままスマホを利用される場合は、残金が新たに24回払いとなります。
残金を改めて24回の分割にした場合は、どの月でもスマホを返却した時点で支払いが完了します。
au Online Shop お得割の適用
auのオンラインショップには、「au Online Shop お得割」があります。
ドコモ同様、購入するスマホから22,000円の割引を受けられるおトクなサービスです。
auのスマホトクするプログラムを確認する上で、ここが一番重要なポイントです。
実は、auの「スマホトクするプログラム」と「au Online Shop お得割」の併用は他社と比べてかなりおトクです。
なぜなら、
実際に支払う23回分から22,000円を直接割り引くからです。

ふー。なに言ってんのかわかんない。

少し前にスマホトクするプログラムの支払い例の図を載せたでしょ?

あー、あの23回払って最後にドカンと金額が書いてある図ね。

そう。スマホトクるすプログラムとau Online Shop お得割を併用した場合は、その23回払いの部分から直接割り引かれるんだ。

どういうこと?なにか凄いの?

今回の場合だと、毎月4,000円を23回支払うんだけど、22,000円を端末代を上限に毎月割引かれるんだ。

え?そうなの?じゃあ、22,000円だから最初の5ヶ月は端末代0円ってこと?

そういうこと。これはかなりおトクだよ!

なるほど。


これはわかりやすいわね。

実は実際に支払う代金から直接割り引きをしてるのはauだけなんだ。

そうなんだ。

だから端末購入サポートを提供している会社の中ではダントツで価格が安いんだよ。

なにか罠がありそうね。

いや、ないけど。。。(汗
以前は返却と同時にauでのスマホ購入が必須だったんだけど、今回無くなったんだ。

そうなの?それってかなり良くなったじゃない!

政府から端末購入サポートの縛りをキツくするなって圧力がかかってるからね。
でも僕たちには朗報だよ。
はい。端末購入サポートでどこが一番おトクかという答えはここでもう出てしまいました。
auが一番お得です。
※iPhone13シリーズに関してはドコモの「いつでもカエドキプログラム」も同等になります。
necomaruが言っているように、実際に支払う代金から直接割り引きを受けられるのは実はauだけなんです。
あとの各社は割引はするけれど、実際には支払いが免除される分の代金からも割り引きがされているんですね。
なのでガッツリ割り引きが適用されるauはスマホ代もかなり安くなります。
その辺りはこちらの>>MNPでiPhoneはどこが安い?各社のiPhoneの価格を徹底比較!各社の価格は?で確認してもらえると一目瞭然です。
結果、auの場合は割引適用で
144,000円のスマホが 54,000円で購入可能です。
ソフトバンク:トクするサポート+

次はソフトバンクです。
すでに結果は出てしまいましたが、めげずにいきましょう!

購入するスマホを48回払いで契約し、24回目以降に新たにソフトバンクでのスマホ購入とスマホの下取りで最大24回分の支払いが不要になるサービスです。
また、13ヶ月目以降であれば、24回までの残金を支払うことで、新たなスマホを契約することが可能です。
常に最新機種を利用したい人には打って付けのサービスです。
トクするサポート+支払い例
144,000円のスマホを購入した場合

144,000円のスマホを購入した場合、24回の支払いが完了した時点でスマホを返却すると、72,000円の支払いで済みます。
Web割の適用
ソフトバンクのオンラインショップには、「Web割」があります。
Web割は、オンライショップのみの割引サービスで、乗り換え(MNP)でかつ所定のプラン(メリハリプラン・メリハリ無制限)に加入することが条件になっています。
また、対応している機種も限定されているので注意が必要です。
さて、このWeb割。こちらはどういった割引方法を取っているのでしょう。
答えはこちら。
Web割の21,600円は48回に按分されて適用されます。

スマホ価格全体に割引を適用し、48回に渡って割引を適用しています。
ということは、24回の支払いを終えた時点で機種変更すると、残り24回分の割引が消滅することになります。
24回でスマホを機種変更した場合は、21,600円の割引きを全額受けることはなく、半分の10,800円ということになりますね。

なるほど。ドコモと同じ構図ね。

そうだね。だけど、ドコモは半分じゃなくて3分の1が消える感じだけど。

ソフトバンクはさらに消滅する割引が大きくなるのね。

24回で機種変更すればね。ほとんどの人はそうするだろうけど。

うまいカラクリね。

それでも最終的にはドコモよりは安くなるけどね。
その他の特徴として、ソフトバンクのトクするサポート+は13ヶ月目が終了した時点で、24回目までの残金を支払うことで機種変更が可能になります。
1年ごとに最新機種を手にしたい人にとっては、おトクな仕組みといえます。
ただ、単純に端末代金だけをみると端末に支払う金額は大きくなってしまいます。
どれだけ負担があって割引が適用されているのか、しっかりと把握する必要がありますね。
結果、ソフトバンクの場合は割引適用で
144,000円のスマホが 61,200円 で購入可能です。
楽天モバイル:アップグレードプログラム

さぁ!いよいよ最後。楽天モバイルです!

楽天モバイルのアップグレードプログラムはiPhone専用となっています。
48回払い契約を行い、24回を終えた時点でスマホを返却することにより残りの24回の支払いが免除されるサービスです。
この辺りはソフトバンクのトクするサポート+と同じ仕組みになります。
ただ注意する必要があるのは、このサービスを申し込むには楽天カードが必要なのと、返却に事務手数料3,300円が必要なところです。
楽天カードを持っていない方は、楽天カードを手配するか諦めるかになります。
アップグレードプログラム支払い例
144,000円のスマホを購入した場合
※アップグレードプログラムはiPhoneのみのサービスですが、他社のサービスと比較する都合上、上記の価格としています。

144,000円のスマホを購入した場合、24回の支払いが完了した時点でスマホを返却すると、72,000円の支払いで済みます。
残りの24回の支払い分である72,000円は支払う必要がなく、下取り金額となります。
ソフトバンクと同じですね。
割引の適用
楽天モバイルには割引にあたる施策はありません。
表示された金額がそのまま支払い金額となります。
強いてあげるのであれば、楽天モバイルを初めて契約した回線については、楽天ポイント20,000円分〜が付与されます。
ただ、2回線目や機種変更の場合は付与されません。

楽天モバイルは割引がないのね。でも案外わかりやすくていいわ。

そうだね。もう少し端末自体が安いといいんだけど。このままじゃ微妙かな。

でも楽天ポイントがもらえるよ。

初めて契約する人はメリットがあるね。

楽天カードも必要なんだ。

うん。楽天モバイルは楽天経済圏に引き込むためのトリガーという側面があるからね。

なるほど。うまく考えたわね。
楽天モバイルのサービスは正式名称は「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」といいます。
名前の通りiPhoneのみを対象としており、楽天のiPhone販売増への強い意気込みが見てとれますね。
一方、プログラムの契約には楽天カードが必要であったりと、自社サービスへの取り込み施策として機能させています。この辺りはしっかりしてるなぁという印象です。
「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」自体は他社と比較して、特徴のある部分はほぼ無いといえます。
個人的にはポイント施策だけでなく、もう少し端末価格等で既存契約者や2回線目の方にもおトクになる施策が欲しいところです。
結果、楽天モバイルの場合は割引適用で
144,000円のスマホが 72,000円 で購入可能です。
まとめ
今回は端末購入サポートを展開している4キャリアのサービスについて比較してみました。
一括りに端末購入サポートといっても、各社それぞれ特徴があり同じ価格の端末で比較すると意外と価格差がでました。
ここで一度まとめてみましょう。
会社名 | サービス名称 | 実質負担額 |
ドコモ | スマホおかえしプログラム | 81,312円 |
au | かえトクプログラム | 54,000円 |
ソフトバンク | トクするサポート+ | 61,200円 |
楽天モバイル | iPhoneアップグレードプログラム | 72,000円 |
今回は仕組み自体でどこが一番おトクかを調べるために、すべて同じ端末価格にしました。
ご覧になってわかるように、実質負担額がもっとも少なくなったのはauの「かえトクプログラム」です。
その理由は、「au Online Shop お得割」の存在ということに尽きます。
他社の割引が免除される金額と割引が重複し消滅してしまうのに対し、この「au Online Shop お得割」は、唯一、実質負担額から直接割引が適用されるところにあります。
これにより仕組みを無視し金額だけを見ると、一番負担額の高いドコモの「スマホおかえしプログラム」と27,312円の差が出ています。
スマホ1台でこの差は大きいですね。
今後、スマホを端末購入サポートで購入する場合は、どのキャリアのサービスが自身に合っているか十分検討する必要がありますね。
回線契約なしでもプログラムを利用できる
ところで、この端末購入サポート。
実は回線の契約が無くてもプログラムを使って購入することができるのをご存知ですか?
例えば、回線は格安SIM(MVNO)を使っている状態で、楽天モバイルの「iPhoneアップグレードプログラム」でiPhoneを購入することができます。
すべての会社が回線なしで契約できます。
回線は格安SIMで安くして、スマホはキャリアの端末購入サポートでおトクに購入。
そんな方法もあるので検討の価値ありですね。
回線は低速サービスが利用できるマイネオやUQモバイル、donedoneが便利です。
>>【UQモバイル・マイネオ・donedone】低速サービス3社まとめで詳しく書いていますので、こちらもご覧ください。
端末購入サポートとは?
各携帯電話キャリアが行なっている端末(スマホ)を購入する際のサービスのひとつで、購入から一定期間経過後、端末を返却することを条件に割引を受けられます。ドコモは「いつでもカエドキプログラム」「スマホおかえしムログラム」auは「スマホトクするプログラム」ソフトバンクは「トクするサポート+」楽天モバイルは「iPhoneアップグレードプログラム」があります。
どこのサービスも同じ?
各社が行なっているサービスにはそれぞれ特徴があり、割引額も違います。例えばドコモの「いつでもカエドキプログラム」「スマホおかえしムログラム」でもそれぞれ違います。各社のサービスを確認することで、どこで購入するのがもっとも条件がいいかがわかります。
- ドコモは36回払いで12回分免除
- auは24回払いで24回目が免除
- ソフトバンクは48回払いで24回分免除
- 楽天モバイルは48回払いで24回分免除
- 一番おトクなのはau
- プログラムは回線契約なしでも購入可能!
- 回線は格安SIM、スマホはキャリアで購入もあり!