au系のサブブランドのUQモバイルと、ソフトバンク系サブブランドのワイモバイル。この両社、ことあるごとにいろんな条件で競い合っていますね。
片方が1ヶ月無料をやればもう片方も1ヶ月無料。くりこしに対応すればもう片方も。
そんな同じ似たようなサービスを展開しているこの両社。選ぶ方としては迷ってしまいますね。
一体どちらが本当におトクなのでしょうか?
今回はこの2社を徹底的に比較しました。
この情報は2023年11月13日時点の情報です。最新の情報については必ず公式サイトをご確認ください。
遂にこの内容がきたね。
UQモバイルとワイモバイルね。
お互い「povo」や「LINEMO」といった別のプランが親会社にあって、まさに同じ境遇っていったところだね。
そんな2社が頑張ってるって話ね。
うん。健全な競争は僕たちにとってもいいことだよ。
それでは早速比較してみよう!
プラン月額料金比較
まずはプランの比較から。
各社の代表的なプランで比較しています。お互いのプランを確認することで、どちらのサービスが自身に向いているか判断してみましょう。
ここでは仮に少容量プラン・中容量プラン・大容量プランとします。
少容量プラン
事業者 | ||||
プラン名 | ミニミニプラン | シンプル2 S | ||
---|---|---|---|---|
データ容量 | 4GB | 4GB | ||
基本料金 | 2,365円 | 2,365円 | ||
割引 | 自宅セット割 | △1,100円 | おうち割光セット(A) | △1,100円 |
auPAYカードお支払い割 | △187円 | PayPayカード割 | △187円 | |
割引後料金 | 1,078円 | 1,078円 |
びっくりするくらい同じね
おもしろいよね
中容量プラン
事業者 | ||||
プラン名 | トクトクプラン | シンプル2 M | ||
---|---|---|---|---|
データ容量 | 15GB | 20GB | ||
基本料金 | 3,465円 | 4,015円 | ||
割引 | 自宅セット割 | △1,100円 | おうち割光セット(A) | △1,650円 |
auPAYカードお支払い割 | △187円 | PayPayカード割 | △187円 | |
割引後料金 | 2,178円 | 2,178円 | ||
1GB未満の料金 | 1,078円 | 1,078円 |
ん?データ容量が少し違うかな?
ワイモバイルの方が5GB多くなってるね
大容量プラン
事業者 | ||||
プラン名 | コミコミプラン | シンプル2 L | ||
---|---|---|---|---|
データ容量 | 20GB | 30GB | ||
基本料金 | 3,278円 | 5,115円 | ||
割引 | なし | ー | おうち割光セット(A) | △1,650円 |
なし | ー | PayPayカード割 | △187円 | |
割引後料金 | 3,278円 | 3,278円 | ||
1GB未満の料金 | ー | 1,078円 | ||
無料通話 | 10分かけ放題 | ー |
さらにデータ容量に開きが出たね
このプランは料金以外はそれぞれ特徴が出てるよ
どこが違うんだろう
最後の大容量プランについては、それぞれの特徴が出ていますね。
まず、UQモバイルが20GBに対してワイモバイルが30GBです。10GBも多くなっています。データをたくさん利用する方にはワイモバイルの方がいいでしょう。
しかしUQモバイルについては、ワイモバイルには付帯されていない10分かけ放題が付帯されています。データ容量もそこそこ欲しいけど、通話もするという方には最適です。UQモバイルの10分かけ放題になる「通話放題ライト」はオプション代として月額880円必要になるので、これが無料で付帯されているのはかなりお得です。
ということで、月額料金以外で大きく違いの出た大容量プランは、データをたくさん利用する人はワイモバイル、通話もしたいという方はUQモバイルということになります。
最後のプランだけが大きく違うのね
データを利用する人はワイモバイル
通話もしたい人はUQモバイルだね
なるほど
あと一番大きな違いは割引だね
どういうこと?
\各社の公式サイトでプランを確認しよう/
割引内容
UQモバイルであればミニミニプラン・トクトクプラン、ワイモバイルは全プランで割引が設定されています。
それぞれの違いを確認してみましょう。
固定回線系割引
事業者 | ||||
割引名 | 自宅セット割 | おうち割光セット(A) | ||
---|---|---|---|---|
対象プラン | ミニミニプラン トクトクプラン | シンプル2 S/M/L | ||
割引額 | 1,100円 | 1,100円〜1,650円 | ||
割引対象 | auひかり J:COM au・UQホームルータ au・UQモバイルルータ auでんき | ソフトバンク光 ソフトバンクAir | ||
1GB未満の料金 | 1,078円 トクトクプランのみ | 1,078円 | ||
無料通話 | 10分かけ放題 | ー |
クレジットカード系割引
事業者 | ||||
割引名 | auPAYカードお支払い割 | PayPayカード割 | ||
---|---|---|---|---|
対象プラン | ミニミニプラン トクトクプラン | シンプル2 S/M/L | ||
割引額 | 187円 | 187円 |
1GB未満の料金と無料通話
事業者 | ||||
割引名 | 1GB未満値引き | |||
---|---|---|---|---|
対象プラン | トクトクプラン | シンプル2 M/L | ||
割引額 | 1,188円 | 1,100円 | ||
1GB未満の料金 | 1,078円 (各種割引適用後) | 1,078円 (各種割引適用後) | ||
かけ放題 | ||||
対象プラン | コミコミプラン | ー | ||
無料通話 | 10分かけ放題 | ー |
でんき系割引
事業者 | ||||
割引名 | ー | おうち割 でんきセット | ||
---|---|---|---|---|
対象プラン | 自宅セット割の対象 自宅セット割(でんきコース) | シンプル2 S/M/L | ||
割引額 | 110円/回線※ |
ほぼ同じだけど何が大きく違うの?
UQプランにコミコミプランが無いよね
そういえばそうね
UQモバイル・ワイモバイル合わせても割引施策がないのはコミコミプランだけなんだ
なんでだろ
UQモバイルのコミコミプランは割引が適用されないプランです。
その他のプランやワイモバイルのプランは基本料金が高めに設定されているため、固定回線系やカード系の割引サービスを同時に受けないと高い月額料金になってしまいます。安く利用したいなら他のサービスも利用してね、ということです。
例えば、ワイモバイルのシンプル2 Lは基本料金が5,115円と割と高額です。固定回線系サービスやクレジットカードと併用してこそ安価に利用できるようになっています。
ところがガチガチに囲い込んでしまうと、他のサービス利用者からの移動を阻害してしまう可能性がありますよね。10分かけ放題が付いて20GBのコミコミプランは、他のサービス利用者から見てもかなりお得です。他のサービス利用者で固定回線やカードを作りたくない方は、コミコミプランは検討の対象になります。
UQモバイルは、他社サービス利用者への訴求も行なっているということになりますね。
確かに固定回線を変えたくない人やカードが必要ない人は検討対象にならないもんね
割とそういう人も多いんだ
他のサービスの人はどうすればいいの?
そういう場合は家族割を選択することになるね
各社のサブブランドにおける経済圏に対する影響や、旧プランとの比較についてはこちらの記事をご確認ください。
>>経済圏に加わらないと安くならない!キャリアのサブブランドはお得なのか
家族割
両社ともに家族割の設定もあります。固定回線系の割引が適用にならない場合は、家族割を適用することで月額料金を安くすることができます。
それぞれの家族割を確認してみましょう。
事業者 | ||||
割引名 | 家族セット割 | 家族割引サービス | ||
---|---|---|---|---|
割引対象プラン※1 | ミニミニプラン トクトクプラン | シンプル2 S/M/L 主回線を除く2回線目以降 | ||
割引額 | 550円 | 1,100円 | ||
カウント対象回線 | トクトクプラン ミニミニプラン コミコミプラン※2 くりこしプラン +5G(S/M/L) | シンプル2 S/M/L シンプル S/M/L スマホベーシックプラン Pocket Wi-Fiプラン2(ベーシック) データベーシックプランL | ||
割引対象回線数 | 10回線 | 9回線 |
※2 コミコミプランはカウント対象ですが、割引の適用はありません。
両社ともに固定回線系割引との併用はできないので注意が必要です。固定回線系割引の適用を受けることができない場合に家族割を適用するといいかもしれませんね。
家族割の適用については、各社所定の手続きが必要です。詳しくは公式サイトで確認しましょう。
シェアプラン(ワイモバイル)
ワイモバイルには子回線専用プラン(シェアプラン)というサービスがあります。シェアプランは、親回線のデータ容量を子回線に分けることができるサービスです。
スマホ2台やスマホとタブレットなどといった、通信デバイスを複数所有している方にとっては非常に便利なサービスです。
シェアプランの子回線の月額料金は、1回線あたり539円と非常に安価です。
例えば、今まではスマホとタブレット用に各々シンプル2 M(20GB)を契約し、合計40GBで8,030円(4,015円×2回線:割引適用なしの場合)かかっていたとします。
そこで、シンプル2 L(30GB)を契約しシェアプランの子回線を1回線契約することで30GBで4,697円にすることが可能です。データ容量が10GB減りますが、くりこしも適用されるので、無駄なくデータ容量を利用することが可能です。
このサービスは、UQモバイルにはないサービスなので、デバイスを複数代所有している方はワイモバイルを検討するといいでしょう。
ワイモバイルの子回線専用プラン(シェアプラン)は親回線1回線あたり3回線までや、当月のみ付帯されるデータ容量などがあります。詳しくはワイモバイル公式サイトを確認してみましょう。
通話オプション比較
それでは通話オプションを比較してみましょう。
事業者 | ||||
通話パック | 60分/月 | 550円 | ー | |
10分かけ放題 | 880円※ | 880円 | ||
24時間かけ放題 | トクトク・ミニミニプラン | 1,980円 | 1,980円 | |
コミコミプラン | 1,100円 |
以前より110円値上がりか
通話パック以外はしれっと値上がりしてるよね
なんでも値上がりだね
近年では通話自体が少なくなったとされていますが、親世代ではある程度の通話も必要になります。そういった意味では重要なオプションといえますね。
UQモバイルにはワイモバイルに無い「60分の通話がセット」になった通話オプションがあります。
より細かな設定がされているという点では、UQモバイルに軍配があがりそうです。
通信品質
UQモバイル、ワイモバイルともに、メインブランドであるauやソフトバンクの回線をそのまま利用しています。他のMVNO各社とは違い3大キャリアのネットワークを自社ネットワークとして利用しているため、利用できる帯域も広く通信品質は良好といえます。
両社とも人口カバー率は99%以上と、繋がらないということは殆どないといえます。
3大キャリアと同等のネットワークを利用できるという点から通信品質に対するコスパは高く、メイン回線の乗り換え(MNP)の筆頭候補にあげられるでしょう。
両社ともに5Gに対応しています。UQモバイルはau・povoと同じですが、ワイモバイルは3.7GHzのみ(公式サイトより)とのことです。
5Gの種類についてはこちらの記事で詳しく記載しています。
>>5Gエリアの確認方法は?なんちゃって5Gってなに?超わかりやすく説明
契約・解約時の条件
次に契約時と解約時の条件について比較してみましょう。
事業者 | ||
新規事務手数料 | 3,850円 | 0円※ |
SIM送料 | 0円 | 0円 |
eSIM | 対応 | 対応 |
定期契約 | なし | なし |
契約解除料 | 0円 | 0円 |
MNP転出料 | 0円 | 0円 |
MNPワンストップ | 可 | 可 |
ワイモバイルの新規事務手数料って無料なんだ!
うん。オンラインショップのでの手続きのみだけどね。
かなり良心的だなー
ここはUQモバイルも追随してほしいところだけど。
契約する時に「あ、手数料・・・」ってなるもんね。
そこは特典でカバーするってことかな。
特典があるんだ。
その辺り見てみよう!
契約時の特典
事業者 | ||
特典内容 | auPAY 10,000円相当還元 | PayPayポイント5,000円 |
買い物で20%付与 (最大10,000円) | ||
条件 | SIMのみ | SIMのみ |
増量オプションⅡ加入 | シンプル2 M/Lのみ | |
データ増量OP | 7ヶ月間無料 | 6ヶ月間無料※ |
キャンペーンは必須ね
そうだね。UQモバイルの10,000円還元なんかは恒久的にやってるね。
これで事務手数料分と月額の重複分を補えということね。
各キャンペーンごとに期間があります。詳細は各公式サイトを確認してください。
まとめ
今回は似たり寄ったりなUQモバイルとワイモバイルを比較してみました。
メインブランドのauとソフトバンク同様、ここでもお互いほぼ同じようなプランになっています。明確に違うところといえば、コミコミプランとシンプル2 Lといったところでしょうか。
事務手数料は、ワイモバイルは無料(オンライショップのみ)に対してUQモバイルは3,850円と従来から変更されていません。
3,850円となると、格安で販売されているスマホが買えてしまうので意外と大きいんです。この辺りは是非ともUQモバイルにはワイモバイルと同じように無料にして貰いたいですね。
最後にUQモバイルにはある低速サービスの「節約モード」これはかなり大きかったのですが、最大のメリットであった節約モードでの最大1Mbpsのサービスがなくなりました。結果、ミニミニプランでの300Kbpaのみです。
節約モードについては、NUROモバイルの台頭してきました。こちらの記事で詳しく説明しています。
>>NUROモバイルNEOプランの節約スイッチはバースト機能がすごい
いずれにしても両社ともにメインブランドのネットワークを自社のものとして利用しているので、通信品質のコスパは最高にいいと言えます。
メイン回線を乗り換え(MNP)るなら、この両社を検討してみるのもいいですね。