近年はデュアルSIMに対応したスマホも増え、実際に回線を2社契約し運用されている方も多いと思います。
過去に楽天モバイルが1GBまでは月額0円、Rakuten Linkで通話料無料という破格のプランで携帯電話事業に参入した際に、2枚目のSIM需要が高まりました。
この時は無料で1GBと無料通話ができるといった理由からですね。
それから再度デュアルSIM(併用)需要が高まるきっかけになったのが、大手通信会社の大規模通信障害です。
この大規模通信障害時には、決済ができないなどの生活に必要不可欠な利用に問題が多発しました。
このようなことから、回線に冗長性を持たせるという用途でデュアルSIM(併用)の需要が高まるトリガーになりました。
事実、IIJmioには通常の約8倍もの申し込みがあったという記事も出ています。このように、今のところはデュアルSIMによる自己防衛が最適解なのかもしれません。
そんなデュアルSIM(併用)で利用する通信障害対策はどのような回線がベストなのでしょう。
難しい話は苦手だわ。
スマホに副回線は必要?
近年はスマホを単に通話やインターネットに利用するだけでなく、決済や認証に利用する機会が増えました。
そのため通信障害が起きてしまうと、普段の生活に支障をきたしてしまう可能性が高くなります。そのようなことの無いよう、通信障害対策のための回線として副回線の需要が高くなっています。
副回線サービスとは?
通信大手の3キャリアが相互で行なっているサービスです。
ローミングとは違い、スマホのデュアルSIM機能を利用して自社の回線とは別の会社の回線を利用できるようにするといった内容です。ドコモはau、auはソフトバンク、ソフトバンクはauの回線を利用しています。それぞれの会社で受付を行っています。
おすすめ回線とは?
大手キャリアには副回線サービスが用意されていますが、格安SIM(MVNO)にはこのようなサービスは用意されていません。(UQモバイル・ahamoを除く)
そこで、安価で利用しやすい通信障害対策用回線をまとめてみたのがおすすめ回線です。
- 1. なぜデュアルSIM(併用)が必要なのか
- 2. 大手キャリアの副回線サービス
- 2.1. ドコモ副回線サービス
- 2.2. au副回線サービス
- 2.3. ソフトバンク副回線サービス
- 3. 通信障害対策用回線は別のキャリアの回線を
- 4. デュアルSIM対応端末かどうか
- 5. 通信障害対策用回線の候補
- 5.1. SIMの種類について
- 6. 楽天モバイルを通信障害対策用回線にする
- 7. povoを通信障害対策用回線にする
- 8. IIJmioを通信障害対策用回線にする
- 9. イオンモバイルを通信障害対策用回線にする
- 10. 日本通信SIMを通信障害対策用回線にする
- 11. mineo(マイネオ)を通信障害対策用回線にする
- 12. HISモバイルを通信障害対策用回線にする
- 12.1. 自由自在プラン
- 12.2. ビタッ!プラン
- 13. Links Mateを通信障害対策用回線にする
- 14. まとめ
なぜデュアルSIM(併用)が必要なのか
大手通信会社で引き起こった長期に渡る通信障害は記憶に新しいところです。
近年では決済や公共交通機関、様々な認証などにスマホを利用する機会が多くなっています。
連絡手段も公衆電話を利用することは殆どなくなり、通常の電話に加え、LINEなどのSNSを利用した通話も主流になっています。
そんなスマホに依存した現代社会において、通信は非常に重要なインフラとなっています。
いざという時に使えないということの無いように、回線に冗長性を持たせ通信障害対策用の回線を用意することが大事です。デュアルSIM(併用)運用はリスクを軽減するための重要な危機管理といえます。
要はなにかあった時の準備をしましょうってこと。
大手キャリアの副回線サービス
大手キャリアの長期間の大規模通信障害を受け、大手各社は自社の回線に他社の回線を利用できる副回線サービスのオプションサービスを開始しました。
ドコモ副回線サービス
au副回線サービス
ソフトバンク副回線サービス
各社ともに回線スペックは同じです。(個人向け)
ドコモはauと、ソフトバンクもauと、auはソフトバンクと副回線契約になります。
ちなみにUQモバイルやahamoも同一条件で副回線サービスを利用できます。
サービス内容 | ドコモ | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|
契約事務手数料 | 3,850円 | ||
月額料金 | 429円(税別390円) | ||
データ容量 | 500MB | ||
電話番号付与 | 有 | ||
通話料金 | 22円/30秒 | ||
通信速度 | 最大300KBps(超過時最大128Kbps) | ||
SIMタイプ | eSIMのみ |
各社とも法人向けにもサービス提供しており、若干スペックアップしています。
個人向けのサービスと異なる点は、データ容量が1GB、通信速度が最大1Mbpsとなっており、価格は550円です。
通信障害対策用回線は別のキャリアの回線を
大手キャリアでは副回線サービスが提供されていますが、それ以外の格安SIM(MVNO)ではそのサービスは利用できません。
では、格安SIM(MVNO)回線を利用している方は、通信障害対策用回線どのようなものを選べばいいのか考えてみましょう。
まず、通信障害対策用回線を用意する場合は、現在利用している携帯電話事業者の回線とは別の事業者の回線を選択することが基本中の基本です。
利用中の回線\副回線 | ドコモ系回線 | au系回線 | ソフトバンク系回線 | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
ドコモ系回線 | ||||
au系回線 | ||||
ソフトバンク系回線 | ||||
楽天モバイル |
回線事業者が重複しないようにするには、上記のようになります。
注意点としては、楽天モバイルはauとローミング契約をしているため、楽天モバイルであってもau回線に繋がることが多いということです。ということは、楽天モバイル利用時はau側で障害があった際に繋がらない可能性が高くなります。
従って、au系回線と楽天モバイルの組み合わせは避けた方が無難ということになります。
(例えば、楽天モバイルとpovo、UQモバイルと楽天モバイル、UQモバイルとpovoなど)
なお、これらは格安SIM(MVNO)やahamoなどの新料金プランにおいても同じです。このような事業者はそれぞれの大手キャリアの回線を利用しているため、ここでも同一回線同士にならないようにすることが必要です。
当然と言えば当然ね。
同じキャリアの回線は利用しない
格安SIMでも同じキャリア系の回線は利用しない。au系回線と楽天モバイルの組み合わせもNG
デュアルSIM対応端末かどうか
通信障害対策用回線を利用するということは、SIM2つを1台のスマホに挿入する必要があります。
そうなると当然スマホ側がそれに対応している必要があります。
今では殆どのスマホがデュアルSIMに対応していますが、古い機種などはシングルSIMのみに対応しているものもあります。
今一度、利用しているスマホがデュアルSIMに対応しているか確認してみましょう。
もちろんSIMフリーになっていることが前提です。
シングルSIM | 物理SIMシングルスロット | SIMスロットに1枚挿入可能 |
デュアルSIM | 物理SIMダブルスロット | SIMスロットに2枚挿入可能 |
物理SIMシングルスロット+eSIM | SIMスロットに1枚挿入可能+eSIM1つ可能 | |
デュアルeSIM | 同時にeSIM2つ可能 |
例えばiPhoneの場合は、iPhoneXSからデュアルSIM対応になっていますが、iPhone12まではシングルスロット+eSIMです。eSIMはいくつでも登録できますが、待ち受けできるeSIMはひとつです。
iPhone13以降はシングルスロットですが、デュアルeSIM対応になっているためふたつのeSIMで待受が可能です。
Androidで注意しなければいけないのは、スマホのスペックを調べる際には購入したところでのスペックを調べる必要がある点です。
Androidの場合は販売チャネルごとにスペックが変更されている場合があります。メーカーサイトではデュアルSIM対応になっていても、販売チャネル側でシングルSIMに変更されている場合があります。
例えばこちらの「arrows We」を例に取ると、ドコモ・au・UQモバイル向けの製品はnanoSIMのみのシングルスロットですが、ソフトバンク向けの商品はeSIMを利用することができます。
特に海外製スマホや新品未使用品、中古スマホを購入する際は注意したいところです。
ご自身のスマホがデュアルSIMに対応しているかの確認をしてみましょう。
契約してからデュアルSIM対応じゃなかった、なんてことにならないようにしましょう。
通信障害対策用回線の候補
最後にバックアップ回線の選択です。
通信障害対策用回線は基本的には利用機会が殆どないため、出来るだけ安く済ませたいものです。
ということで、ここではできるだけ安価なものを紹介しています。
各ブランドの最安値を掲載していますが、利用方法に合わせてプランを選択してもよいでしょう。
候補として挙げられるのは以下の通りです。
表内の事業者名をクリックすると、本ページ内のプラン説明にジャンプします。
プランの内容を確認したい場合は事業者名をクリックしてね。
事業者名 | 回線 | SIM | プラン | 音声通話付き | データ通信のみ |
---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 物理SIM・eSIM | 最強プラン | 1,078円 | 1,078円 | |
povo | 物理SIM・eSIM | 基本料金 | 0円(要トッピング)※1 | 0円(要トッピング)※1 | |
IIJmio | 物理SIM・eSIM | 2ギガプラン | 2GB/850円 | 2GB/440円 | |
イオンモバイル | 物理SIM | 音声プラン データプラン | 0.5GB/803円 | 1GB/480円 | |
日本通信SIM | 物理SIM・eSIM | 合理的プラン | 1GB/290円 | 1GB/290円 | |
mineo | 物理SIM・eSIM | マイそく | 無制限/990円※2 | 無制限/990円※2 | |
HISモバイル | 物理SIM・eSIM | 自由自在プラン | 0.1GB/290円 | 0.1GB/198円 | |
LinksMate | 物理SIM・eSIM | 基本プラン | 0.1GB/517円 | 0.1GB/165円 |
※2 mineoのプランは「マイそく:スタンダード(1.5Mbps)」です。
SIMの種類について
利用される方の普段のスマホの利用方法によって、「音声通話付き」か「データ通信のみ」かを選択する必要があります。
普段から電話をかける機会が多い方は音声通話付きを選択した方が良いでしょう。通話は必要なく、SNSや決済中心という方はデータ通信のみで充分です。
また、利用しているスマホがeSIM対応かどうかによっても選択肢が変わります。
物理SIM(SIMカード)はすべての回線に対応できますが、eSIMを希望する場合はeSIM対応している事業者のプランから選択することになります。
自身の利用方法や使用環境で回線を選びましょう。
音声通話付き?データ通信専用?
物理SIM(SIMカード)?eSIM?
楽天モバイルを通信障害対策用回線にする
楽天モバイルの最大のメリットはデータ容量に応じて料金が変動する点と、Rakuten Linkの利用で通話料金が無料で利用できるところです。
通信障害対策用回線としての料金は高めになりますが、楽天経済圏でのメリットもあり、うまく利用すれば普段から通話料無料が可能です。
メリット
- 通信障害が長引いても普段通り高速通信で利用できる。
- Rakuten Linkで通話料金が無料。
- 楽天ポイントが貯まる
デメリット
- 通信障害対策用回線としては月額料金が高い。
- まだまだ繋がりにくいところがある。
- au系回線はNG
楽天モバイルの最大の欠点はやはり繋がりにくさと言えます。建物の中や地下などは、不安定さが拭えない印象です。
ただし、あくまでも通信障害対策用回線としてなので、他のメリットを考えると充分役立つ回線といえます。
かけ放題を安く利用したいなら楽天モバイルは最適
かけ放題の料金をこちらの記事でまとめています。かけ放題の料金が気になる方はこちらの記事を確認すると便利です。
楽天モバイルにのりかえるならMNPワンストップが便利です。こちらの記事で詳しく解説しています。
>>UQモバイルから楽天モバイルにMNPワンストップでのりかえ
楽天モバイルはキャンペーンが充実しています。詳しくは公式サイトを確認してみましょう。
楽天モバイル公式サイトpovoを通信障害対策用回線にする
povoはauの新料金プランです。従って当然auの回線を利用しています。
新料金プランということもあり、auの回線をそのまま利用しているため高品質な通信を利用できます。
ただし、同じau系回線や楽天モバイルとの併用は避けた方が良いでしょう。
povoの最大のメリットは基本料金0円というところです。
契約するだけでは基本料金は発生せず、有料ではありますが通話も可能です。データ通信は最大128kbpsになります。
ただし基本料金0円のまま継続利用することはできず、6ヶ月の間に最低一度はトッピングを購入しないと利用停止のうえ契約解除となります。
従って完全に無料で利用し続けることはできませんが、かなり安価で利用できる回線になります。
基本料金 | 最安トッピング | 1ヶ月平均料金 |
---|---|---|
0円 | 220円 | 36.6円 |
いざ通信障害対策用回線として機能させる場合は、データ通信用のトッピングを購入する必要があります。
その際に対象になるトッピングはこの辺りになりそうですね。
普段利用しない通信障害対策用回線としては、もっとも安く利用することができます。
注意する点としては、トッピングの購入はweb上で手間なく可能ですが、外出先ではメイン回線が通信障害になっている前提です。従ってトッピングは自宅かWi-Fi環境のある場所での購入になります。
また、別の目的としては、5分かけ放題(550円)や通話かけ放題(1,650円)をトッピングとして利用することができます。
今利用している回線の通話かけ放題がこの金額より高い場合は、デュアルSIMでこちらを利用すると安くかけ放題を付けることができます。
(毎月料金が必要になるかけ放題の場合は、6ヶ月間でのトッピングの購入は必要ありません)
こちらの記事で各社の通話かけ放題プランをまとめています。通話かけ放題が気になる方は確認してみましょう。
povoの内容やトッピングを公式サイトで確認してみましょう。
IIJmioを通信障害対策用回線にする
IIJmioは、格安SIM(MVNO)最大手の事業者です。
ドコモ・auの回線を提供しているため、キャリア回線を選択することができます。
ただしeSIMに関しては、音声通話付きの場合はau回線(2023年9月22日からドコモ回線も対応)、データ通信のみの場合はドコモ回線となります。
IIJmioの最大の利点は、やはり安さにあります。
例えばeSIMのデータ通信専用の2GBプランでは、月額料金が440円で利用できます。
povoの維持費に比べると少し高くなりますが、繰り越しが適用されるので実質4GBとなります。
4GBあれば急な通信障害起こっても、過度な利用さえしなければ数日は持ち堪えられそうです。ただし、データ通信専用なので通常の音声通話はできません。通話もバックアップとして確保したい場合は、高くなりますが音声通話付きを選択するといでしょう。
SIMタイプ | 月額料金 | 回線 |
---|---|---|
物理SIM 音声通話付き | 850円 | ドコモ・au |
物理SIM データ通信専用 | 740円 | ドコモ・au |
eSIM 音声付き | 850円 | au・ドコモ |
eSIM データ通信専用 | 440円 | ドコモ |
IIJmioの最大のメリットは、実はスマホセットの価格がかなり安いということろです。
MNP(のりかえ)限定なのと音声SIMプラン(物理SIM・eSIM)の申し込みという縛りはありますが、Androidをかなり安く購入することができます。
例えば下記のようなスマホが激安です。
デュアルSIM対応のスマホをお持ちでない方や、もう1台スマホを購入したい方は検討する価値ありです。
IIJmioでのバックアップ回線についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>IIJmioとのデュアルSIM運用(併用)で楽天モバイルの圏外を回避
IIJmioのプランや激安スマホを確認したい方は公式サイトで確認してみましょう。今なら音声付きeSIMが3ヶ月間2.4GBで550円のキャンペーンを行なっています。(2024年1月17日まで)
IIJmio公式サイトイオンモバイルを通信障害対策用回線にする
最近加入者が増え、メディアでの露出も増え出したイオンモバイルです。
イオンモバイルはイオンの店舗に窓口があるため、オンライン中心の格安SIMとは違い安心感があります。
オンラインでの手続きが苦手な方はイオンモバイルも候補になりますね。
イオンモバイルの回線はドコモとauです。イオンモバイルはeSIM対応していませんので、メイン回線をeSIMで利用されている方以外は、iPhoneでの併用(通信障害対策用回線)は厳しいかもしれません。
また、イオンモバイルのプランはデータ容量が細かく設定されています。最低データ容量が500MBなので、足りないと思われる方はもう少し上のプランでも良いでしょう。
ただし、余ったデータ容量は繰り越すことができるので、普段利用しない場合はそこまで多くのデータ容量は必要ないかもしれません。
下記はデータ容量の少ないプランです。3GB以上のプランもあります。
データ容量 | 音声プラン | データプラン |
---|---|---|
0.5GB | 803円 | 528円 |
1GB | 858円 | 748円 |
2GB | 968円 | 856円 |
3GB | 1,078円 | 968円 |
あと、イオンモバイルには「シェアプラン」というものがあり、契約したデータ容量を複数のSIMとシェアすることができます。
ご家族全員に通信障害対策用回線を用意する場合は、1回線あたりの料金が安くなります。
家族3人でのデータ容量としては以下の表くらいが妥当かもしれません。(あくまでもバックアップ用としてです。)
データ容量 | 音声プラン | データプラン | |||
---|---|---|---|---|---|
データ容量 | 1人あたりデータ容量 | 月額料金 | 1人あたり料金 | 月額料金 | 1人あたり料金 |
1GB | 0.3GB | 1,628円 | 543円 | 1,088円 | 363円 |
2GB | 0.6GB | 1,738円 | 580円 | 1,298円 | 433円 |
3GB | 1GB | 1,848円 | 616円 | 1,408円 | 470円 |
4GB | 1.3GB | 1,958円 | 653円 | 1,518円 | 506円 |
もちろん家族でなくてもお一人でも可能です。シェアプランを利用する場合は、メイン回線もイオンモバイルにのりかえた方がお得です。
こちらの公式ページに詳しい内容とシェアプランのシミュレーションが掲載されています。
興味のある方は一度確認してみましょう。
日本通信SIMを通信障害対策用回線にする
次はMVNOの老舗である日本通信SIMです。日本通信SIMはバックアップ回線としては有力候補のひとつになります。
物理SIM・eSIMの両方に対応しているため、デュアルSIM対応のスマホをお持ちなら利用することができます。
回線はドコモなので、通信障害対策用回線として利用するのであればau系・ソフトバンク系の回線を利用している方におすすめです。
日本通信SIMの最大の特徴は、なんといっても「合理的プラン」です。
合理的プランは、1GBまでの利用なら月額料金が290円。しかも通話可能です。
データ容量は1GBですが、合理的プランは利用したデータ容量に対して自動的にデータ容量が追加されていきます。追加されるデータ容量は格安で、1GBあたり220円です。
3GBまでの料金一覧です。
通話も可能なので、通話も行った場合は下記料金に11円/30秒加算されます。
データ容量 | 合理的プラン |
---|---|
1GB | 290円 |
2GB | 510円 |
3GB | 730円 |
使った分が勝手に加算されていくのは不安ですが、合理的プランではデータ容量追加の上限を設定でき、それ以上は自動的に追加されることはありません。この設定をしておくと安心です。
なお、データ容量は繰り越しされません。
その他の特徴や注意事項は日本通信SIMの公式サイトで確認しましょう。
mineo(マイネオ)を通信障害対策用回線にする
mineo(マイネオ)は関西電力系の格安SIMサービスです。
利用者の声を反映しながら独自のサービスを展開しているのが特徴で、その中でも注目度が高いのは低速通信サービスです。通常プランであるマイピタのオプション「パケット放題Plus」や、32Kbps〜3Mbpsまでの通信速度を選べるマイそくなどがあります。
パケット放題Plusの内容についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>mineoの通信速度最大1.5Mbps「パケット放題 Plus」とは?
マイそくについても詳しく記事に掲載しています。
>>mineo(マイネオ)の「マイそく」とは?メリットと速度制限など注意点まとめ
mineo(マイネオ)で通信障害対策用回線として有力なプランは「マイそく」になります。
マイそくは、スーパーライト(最大32Kbps)、ライト(最大300Kbps)、スタンダード(最大1.5Mbps)、プレミアム(最大3Mbps)の通信速度の中からプランを選択します。
マイそくは3日間で10GBの制限はありますが、データ容量は無制限で利用できます。
ただし無制限ではありますが、通信が混雑する平日12時〜13時(祝日含む)の通信が最大32Kbpsに制限されます。
その時間帯は利用しない、Wi-Fiに繋いでいるという方はさほど問題にはなりません。
プラン | 最大速度 | 料金 |
---|---|---|
スーパーライト | 最大32Kbps | 250円 |
ライト | 最大300Kbps | 660円 |
スタンダード | 最大1.5Mbps | 990円 |
プレミアム | 最大3Mbps | 2,200円 |
非常時だから低速でも繋がればいいと思われるかもしれませんが、平日昼間に利用できないのは厳しいものがあります。
そんな時は、「マイそく専用オプション 24時間データ使い放題」を利用する手もあります。
これは、198円支払えば24時間高速通信が可能になるオプションです。もちろん平日昼間も高速通信が利用できます。
通信障害が起こった際のバックアップ回線としてなので、その日はこのオプションで凌ぐのがいいでしょう。
通信障害対策用回線としてのプランは、普段はスーパーライト(250円)で、通信障害時は24時間データ使い放題(198円)の組み合わせがベストです。
詳しくはmineo(マイネオ)の公式サイトを確認してみましょう。
mineo(マイネオ)公式サイトHISモバイルを通信障害対策用回線にする
HISモバイルも通信障害対策用回線としては有力な回線となります。
HISモバイルは、その名の通り、旅行関連最大手企業のHISが手掛ける格安SIMサービスです。
2023年からは、ショップ機能とスマホのリペアを兼ねた新しいスタイルの実店舗を各地で展開し始めています。
実店舗の展開によって、より安心してサービスを受けられることになりそうです。
自由自在プラン
HISモバイルの最大の特徴は、やはり「自由自在290プラン」です。回線はドコモのみとなり、音声通話付きプランは物理SIM・eSIMに対応しています。
注意しなければいけない点は、音声付きで月額290円となっていますが、この料金はデータ容量が100MBまでのものとなります。100MBを超えて1GBまでは自動移行し、550円になります。
普段は通信障害対策用回線として290円で運用し、通信障害時はデータを利用するので1GBまでは550円といった利用方法となります。
また、注目する点としては、通話料金が税込みで「9円/30秒」というところです。専用アプリを利用しない通話料金としては、最安値といっても良いでしょう。
さらに、追加のデータ容量も税込みで200円です。こちらも最安値級です。
【自由自在プラン(音声通話付)】
データ容量 | 月額料金 | 通話料金 | データ追加 |
---|---|---|---|
0.1GB(100MB) | 290円 | 9円/30秒 | 1GBまで自動追加 |
1GB | 550円 | 1GB/200円 | |
3GB | 770円 | ||
7GB | 990円 |
自由自在プランについてはこちらの記事で詳しく解説しています。是非こちらもご確認ください。
>>HISモバイル:290円からの自由自在プランの評判は?どんなプラン?
ビタッ!プラン
HISモバイルには、音声通話付きの自由自在プランとは別に、データ通専用の「ビタッ!プラン」があります。
こちらは日本通信SIMの合理的プランと同じで、利用したデータ容量に対して料金が変動します。
こちらも合理的プランと同じで上限設定が可能になっており、利用データ量の上限を設定することによって料金がそれ以上にかからないようにできます。
この上限設定は月の途中でも変更することができ、「今月はもう少し使いたい」と思えば、上限を変更することができます。
これはかなり便利ですね。
【ビタッ!プラン(データ通信専用)】
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
0.1GB(100MB) | 198円 |
2GB | 770円 |
5GB | 1,320円 |
10GB | 2,310円 |
15GB | 3,300円 |
30GB | 5,775円 |
ご覧のように、100MBまでだとかなり安く利用できますが、データ容量の1GBあたりの単価は高く設定されています。
これは、このサービスが毎月利用する回線ではなく、不定期に利用する回線としてプランが組まれているからです。利用しない月は198円で運用し、利用する月は上限設定したところまで利用するといった形です。
通信障害対策用回線としては最適ですが、上限を設定できるのは1GBごとではなく、上記の6段階のみです。データ容量の単価が高いので注意が必要です。
毎月データ容量を利用する方は、同じHISの「データ定額440プラン」がおすすめです。こちらも安価に運用できます。
詳しくはHISモバイル公式サイトを確認しましょう。
HISモバイル公式サイトLinks Mateを通信障害対策用回線にする
LinksMate(リンクスメイト)は、ゲームやエンタメに特化した格安SIMです。
あまり一般の方には聞き慣れない格安SIMかもしれませんが、最近露出も増えたため耳にされた方も多いと思います。Links Mateはドコモの回線を利用しており、eSIMにも対応しています。
Links Mateの特徴は、なんといってもカウントフリー(オプション:有料)です。
指定されたゲームやコンテンツ、SNSにかかるデータ容量が自動的に90%OFFになります。
高速通信を利用しながら90%のデータ容量が節約できるため、かなりお得な格安SIMといえます。
そんなLinksMateのプランはデータ容量ごとに細かく設定されているため、低容量であれば負担を抑えながらバックアップ回線を確保できます。
データ容量 | 音声通話付き | データ通信専用 |
---|---|---|
100MB | 517円 | 165円 |
200MB | 627円 | 275円 |
300MB | 660円 | 308円 |
400MB | 682円 | 330円 |
500MB | 715円 | 363円 |
1GB | 737円 | 385円 |
2GB | 770円 | 418円 |
3GB | 902円 | 550円 |
データ通信専用で100MBだとかなり安価に利用できそうです。
ただし、利用できるのは100MBのみです。これでは通信障害時に通常通り利用しているとすぐに上限に到達してしまいそうです。
上限に達した際は、最低料金である100MBの場合は最大200Kbpsに制限され、速度制限中のデータ容量が300MBを超えると更に通信速度が制限されます。
こうなると通常の利用もままならないため、最低でも500MB以上の契約をした方がいいかもしれません。
LinksMateはプランが細かく設定されているので、自身の利用方法に合ったプランを選択するのが重要です。
データ容量が上限に達した場合は、データ容量を追加(1GB:550円)することも可能です。
普段は最低プランを利用し、通信障害時はデータ容量を追加する方法をとるのもいいかもしれません。
LinksMateにはその他にも面白いオプションがあります。公式サイトで確認してみましょう。
LinksMateまとめ
今回は通信障害対策用回線として利用できる回線をピックアップしてみました。
通信障害対策用回線なので普段は利用しないことを前提にピックアップしましたが、各社特徴がありメリットもたくさんあります。
単に通信障害対策用回線を準備するというのではなく、回線を併用することで得られるメリットを考慮しながら検討することが重要だと思います。
例えば楽天モバイルだと少し月額料金が高く思われますが、Rakuten Linkで通話料無料が可能です。
メリットと言えば、各社が行っているキャンペーンも魅力です。
キャッシュバックやポイントが付くものを選べば、数ヶ月分の回線代も賄える可能性があります。
大手キャリアの副回線サービスを利用するのもひとつの方法ですが、実際に通信障害に遭った際に、いつも通り利用できるものを選びたいですね。