NUROモバイルのNEOプランには「節約スイッチ」という低速モード切り替えサービスが無料で付帯されています。
このNEOプランの「節約スイッチ」には、初速バーストというバースト機能が実装されています。
今回は、この「節約スイッチ」の検証を行ってみました。
実際検証を行ってみましたが、初速バーストの性能は驚くべきもので、もはや高速モードは必要ないのではというくらいでした。
NEOプランの「節約スイッチ」とは果たしてどのような機能なのでしょう。初速バーストも含めご紹介します。
NUROモバイルの新プラン「かけ放題ジャスト」が気になる方は、こちらで詳しく解説しています。
>>NUROモバイルが新プラン「かけ放題ジャスト」を提供開始
この記事の要点
- UQモバイルの節約モードが事実上の廃止
- NEOプランには「節約スイッチ」という低速モード切り替え機能がある
- 節約スイッチの速度は最大1Mbps
- 節約スイッチには「初速バースト」というバースト機能が実装されている
- もはや高速モードは必要ないレベル
- 時間帯によってはバースト時に50Mbps越え
- 常時節約スイッチONで、必要な時に高速通信にするのがベスト
- hulu、Netflix、Amazonプライム・ビデオなどの視聴が節約スイッチでデータ消費なし
\NEOプランを知らないのはもったいない!/
一体どうしたの?
UQモバイルの節約モードが事実上の廃止になったんだ
それは困ったね
でも代わりに使い始めたNUROモバイルの「節約スイッチ」がすごいんだよ
どんなサービスなんだろ
NUROモバイルのNEOプランとは
NEOプランとは、NUROモバイルが提供する人気のプランです。
このNUROプランに専用帯域を用意することでMVNO(格安SIM)にありがちな混雑時の速度の低下を回避し、高品質な通信を提供するとされています。
NEOプラン | NEOプランW | |
---|---|---|
データ容量 | 20GB | 40GB |
月額基本料金 | 2,699円 | 3,980円 |
データ繰越 | ○ | ○ |
NEOデータフリー | ○ | ○ |
あげ放題 | ○ | ○ |
Gigaプラス | +15GB | +15GB |
帯域 | 専用帯域 | 専用帯域 |
制限後速度 | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
回線 | ドコモ/au/ソフトバンク | ドコモ/au/ソフトバンク |
通信 | 4G/5G | 4G/5G |
SIMタイプ | 物理SIM・eSIM(ドコモのみ) | 物理SIM・eSIM(ドコモのみ) |
国内通話料 | 11円/30秒 | 11円/30秒 |
初期費用 | 0円 | 0円 |
解約金/MNP転出手数料/ 初月の月額基本料金 | 0円 | 0円 |
NEOプランにはデータ容量の違う2つのプランがあります。データ容量以外のスペックは同じです。
NEOプランだと契約手数料と初月が無料なのでのりかえ(MNP)をお得に始められます。NEOプランについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて確認してみましょう。
NUROモバイルのNEOプランをチェック節約スイッチは切り替え可能な低速モードの本命
低速通信への切り替えは、かつてはUQモバイルの「節約モード」が最も知名度が高く、その便利さの恩恵を受けていた方も多いと思います。
しかし、幾度かの新プランのリリースで、UQモバイルの節約モード(1Mbps)は事実上の廃止となりました。
密かに実装されていたバースト機能の廃止に続き、新プランのコミコミプラン・トクトクプランには節約モード自体が実装されず、ミニミニプランのみでの提供、しかも最大300Kbpsとなっています。
あとは、mineoの「パケット放題Plus」ですね。
こちらはオプションで有料です。(10GB以上は無料)最大1.5Mbpsでバースト転送ありのため、かなりの利用価値があります。
mineoは高速通信時に混雑による昼間(12時〜13時)の速度低下が懸念材料となりますが、パケット放題Plusの恩恵は大きいと思います。
UQモバイル
- 現在のプランでは、節約モードはミニミニプランのみでの提供で、その他のプランでは廃止
- 節約モード時の速度は最大300Kbps
- バースト機能なし
- ミニミニプランなので高速通信のデータ容量が少ない(4GB)
UQモバイルの旧プランでの節約モードについてはこちらで詳しく解説しています。
mineo(マイネオ)
- パケット放題Plusをオプションで付帯可能
- 低速時の速度は最大1.5Mbps
- バースト転送あり
- 3日間で10GBを超えると帯域制限
- 高速データ容量は自由に選択可能だが、高速通信時での混雑時(12時〜13時)の速度低下が著しい
mineoのパケット放題Plusについてはこちらで詳しく解説しています。
UQモバイルの「事実上の節約モード廃止」で切り替え可能な低速モードの本命がいなくなった今、NEOプランの「節約スイッチ」が注目されています。
節約スイッチが低速切り替えの本命と言えるのは何故か。その理由をご説明します。
NEOプランの節約スイッチ
NEOプランには、「節約スイッチ」というデータ通信容量を節約するための機能が用意されています。
節約スイッチとは、通常の高速通信とデータ容量の消費がない低速通信(最大1Mbps)を、任意で切り替えのできる機能です。
状態 | 高速・低速 | 速度 | データ消費 |
---|---|---|---|
通常 | 高速モード | 環境による(数Mbps〜) | あり |
節約 | 低速モード | 最大1Mbps | なし |
節約スイッチ利用中はデータ容量が消費されません。
利用中のデータ消費がゼロになるので、データ容量の節約になります。この辺りの内容は他のサービスと同じといえます。
どれだけ使っても減らないよ。
3日間の帯域制限もないので安心です。
NEOデータフリーで高速通信でも消費なし
NEOプランにはNEOデータフリーというサービスが無料で付帯されています。
NEOデータフリーとは、特定のサービスにかかる通信に対して、高速通信中であってもデータ容量が消費されないサービスです。
現時点でのNEOデータフリー対象サービスは以下の通りです。
NEOデータフリー対象SNS
- LINE
- TikTok
この4つのサービスに対してデータ容量が消費されないのは、かなりの負担減になると思います。
LINEは低速モードでもそのまま利用できますが、InstagramやTikTokあたりは低速よりは高速の方が安定します。
NEOデータフリーに関してはあとはYouTubeも対象にして欲しいところですが、それらの動画サービスは「節約スイッチ」でも充分に閲覧可能です。
NEOデータフリーに関しては、公式サイトで各サービスに対して利用できる内容を詳しく記載されています。どのように利用できるのか確認してみましょう。
NEOデータフリー節約スイッチはアプリから
節約スイッチの利用は、NUROモバイルの利用者向けアプリから利用できます。
NUROモバイルアプリをダウンロードし、ログインすると現在のデータ消費量や料金などが確認できます。
それでは早速アプリをダウンロードし、ログインしてみましょう。
アプリをダウンロードし、「ログインへすすむ」をタップ
ダイアログが表示されるのでそのまま「続ける」をタップ
ログインIDに電話番号、パスコードは届いたSIMカードに記載されているものを入力
ログインすると、データ使用量や料金などが表示されます。
ここに「節約スイッチ」の切り替えスイッチがあり、このスイッチをONにすると節約スイッチがONになり、低速モードが始まります。
UQモバイルを利用していた際は、アプリを立ち上げるたびにリロードされるため待ち時間が必要になったり、auIDを入力するケースが多かったのですが、NUROモバイルアプリはそういった煩わしさが殆どありません。使い勝手も良好といえます。
節約スイッチの速度は最大1Mbps
NUROモバイルのNEOプランの場合、節約スイッチ利用時の速度は最大1Mbpsに制限されます。
NEOプランは最大1Mbpsですが、同じNUROモバイルのバリュープラスの節約スイッチ利用時は最大200Kbpsとなります。
低速でのメリットを最大限受けるには、NEOプランもしくはNEOプランWでの契約が必要です。
プラン | 低速時速度 |
---|---|
バリュープラス | 最大200Kbps |
NEOプラン・NEOプランW | 最大1Mbps |
このあたりはUQモバイルの節約モードと同じね
\最大16,000円キャッシュバック中!/
なんといってもバースト機能
単に節約スイッチがあるだけでは、特に他のサービスと変わりないのかもしれません。しかしNUROモバイルでは、「初速バースト」という他のサービスよりも強力なバースト機能が実装されています。
低速通信サービスをストレスなく利用するには、バースト機能は必要不可欠です。
バースト機能とは
バースト機能(転送)とは、低速通信時に初速のみ高速通信を行う機能です。
初速のみ高速通信にすることで、その後の読み込みがスムーズになります。
低速モードへの切替え可能な1Mbps以上のサービスでは、NUROモバイルのNEOプランや、mineoのパケット放題Plusに実装されています。
パケット放題Plusをマイネオの公式サイトで確認してみましょう。
マイネオ公式サイト節約スイッチスピードテスト
NEOプランの節約スイッチを稼働させた状態でスピードテストを実施してみました。
条件は以下の通りです。
- iPhoneSE(第2世代)
- 休日(20時)
- SPEEDCHECK(アプリ)
結果は上記の通りです。
しっかりと初速バーストが機能しており、バースト中は最大で16Mbpsまで出ています。
別の時間帯にも試してみましたが、このバースト機能が発動している時は、ムラはあるものの場合によっては50Mbps(4G時)を超えるケースもありました。その際は送信データも30MBを超えていました。
また肌感覚ですが、以前のUQモバイルやmineoのパケット放題Plusのサービスよりもバースト時間が長く感じられます。
バースト時にダウンロードできるデータ量もかなり多いと言えます。
また、今回はiPhoneSE(第2世代)での測定でしたので、4Gでの測定となります。5G端末では試していませんが、ひょっとすると5Gエリアではもっと速度がでるのかもしれません。
節約スイッチで低速通信していることを忘れるよ
動画配信サービスをデータ消費なしで見放題
HuluやNetflix、Amazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスも、節約スイッチの低速モードでデータ容量の消費なしで見放題です。
もちろん動画配信サービス側の月額は必要ですが、Amazonプライムに加入されている方はそのまま視聴できます。出先のちょっとした時間に動画配信サービスを楽しめますね。
実際に筆者もHulu、Netflix、Amazonプライム・ビデオに加入していますが、すべてのサービスでストレスなく視聴できています。
通勤・通学の移動時間や、ちょっとした空き時間、お昼の休憩時間などに自宅で視聴していたドラマや映画の続きを視聴できるのはとても便利です。
huluなら映画・ドラマ・ニュースなどが月額1,029円で見放題!(公式サイト)まとめ
今回はNUROモバイルのNEOプランで利用できる「節約スイッチ」をご紹介しました。
donedoneのサービス終了や、UQモバイルによる「事実上の節約モード廃止」によって、低速通信のサービスは下火になるのかと感じていました。
今回NUROモバイルのNEOプランによって、低速通信の需要が再び高まるのではないかと思っています。それにはバースト機能(初速バースト)の実装は必要不可欠です。
今回は4Gでのバースト機能を調べてみましたが、本当にNEOプランの節約スイッチはデタラメな速さです。軽いページなら、初速バーストで全てのデータをダウンロードしきってしまう勢いです。YouTubeなどの動画も推奨画質であればほぼ止まることはありません。
今まで色々な低速サービスを利用しましたが、NEOプランの「節約スイッチ」がアプリも含め一番使い勝手がいいと言えます。
一般的なスマホの利用方法であれば、常時節約スイッチをONにし、必要な時に高速通信にするのがベストです。
しかし、懸念材料が無いわけではありません。以前のUQモバイルの節約モードのように、今後はバースト時のダウンロードデータ量が絞られる可能性があるかもしれません。
とはいっても、現時点で最強の低速通信サービスであることには間違いなさそうです。