記事内容 | 1Mbps以上の低速通信まとめ |
各プラン | 【UQモバイル】1Mbpsは廃止 【NUROモバイル】NEOプラン 【mineo】パケット放題Plus・マイそく 【donedone】サービス終了 |
月額料金 | 【NUROモバイル】2,699円〜 【mineo】990円〜 |
通信速度 | 【NUROモバイル】1Mbps 【mineo】1.5Mbps |
格安SIMの1Mbps以上の低速通信サービスはどうなるのか
大手キャリアが5Gを展開し、高速通信を強力に推し進めていますね。一方、MVNO(格安SIM)は低速通信でユーザーの棲み分けを行い、新たな価値を見出そうと動き始めていました。
ところが、UQモバイルの節約モードが事実上の廃止、話題を集めた常時3Mbpsのdonedoneはサービス終了となりました。
一見下火になった低速モードサービスですが、NUROモバイルが新たに切替可能な低速サービスを開始しました。
今度、低速モードサービスはどうなるのでしょうか。
※本ページはプロモーションが含まれています。

今回は格安SIMが提供している低速通信サービスについて書いてみるよ。

あ、マイネオであったわね。

そう。パケット放題Plusね。

あれは評判よかったみたいね。

そうなんだよ。実は最近そのmineoからマイそくというプランも出たんだ。

へー。最近低速通信サービスが多いね。

やはり他のサービスとの差別化からだね

低速通信って需要あるの?

潜在的には結構あるんじゃないかな。

少し気になってきたわ

そんな各社が展開している低速通信(1Mbps以上)についてまとめてみるよ。
- 満足度の高い1Mbps以上の低速通信サービス
- 各社の料金
- 各サービスの評判
- 低速通信サービスの使い道
各社の低速通信(1Mbps以上)
今回はユーザーの満足度の高い最大1Mbps以上のものを対象としています。その中でも低速通信への切り替えが可能なもの、低速通信のみのものに絞って取り上げています。
各社の低速通信(1Mbps以上)のサービスは以下の通りです。
ここでは比較のため、廃止・終了したサービスも掲載します。

低速通信に切り替えができるのは2社だね。

UQモバイルは事実上廃止でdonedoneはサービス終了だよ。

それは残念ね。UQモバイルは新しいプランが改悪と言われているわね。
donedoneは面白い試みだったけど残念ね。

そうだね。donedoneは低速でありながらデータ容量が決まっていたからね。

50GBね。

それでは各社のサービスを確認しよう
UQモバイル:節約モード(事実上の廃止)
UQモバイルの節約モードはプランによって最大300Kbpsと1Mbpsの2種類に分かれていました。
しかし、2023年の新しいプランではミニミニプランのみにしか節約モード(300Kbps)が実装されませんでした。
従って、最大1Mbpsの節約モードは廃止ということになります。
プラン | データ容量 | 低速最大速度 | 月額料金 |
---|---|---|---|
ミニミニプラン | 4GB | 300Kbps | 980円 |
トクトクプラン | 1GBまで 15GBまで | 廃止 | 1GBまで990円 15GBまで2,178円 |
コミコミプラン | 25GB | 廃止 | 3,278円 |
ミニミニプランは割引適用しなければむちゃくちゃ高いですね。割引適用が無ければ4GBまでで2,365円です。
ミニミニプランとトクトクプランに割引制度が実施されていて、以下の内容をクリアしなければ安くならないプランになっています。
- ①自宅セット割 −1,100円
- ②au PAYカードお支払い割 ー187円
- 支払い合計 1,078円(税別980円)
①と②をクリアしてようやく税込1,078円です。
au系の光サービスやホームルーターを契約していない場合や、au PAYカードを持っていなければ安く利用することができません。
それで契約しても節約モードの速度は最大300Kbpsです。しかもバースト機能が復活したとの話も入っていません。
そのようなことから、低速モードについてはUQモバイルは対象から外れると言っても良いでしょう。
新しいUQモバイルのプランはmineo(マイネオ):パケット放題Plus

次はmineo(マイネオ)のパケット放題Plusです。
元々提供していたパケット放題の進化版となり、低速モードで500Kbpsだった従来のものから1.5Mbpsと3倍の速度アップとなりました。
パケット放題Plusのサービス内容や料金についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
>>【マイネオ】mineoが通信速度最大1.5Mbpsの「パケット放題 Plus」とは?
マイネオ(mineo)のパケット放題Plusは単体でのプランではなく、基本プランに付帯するオプションとなります。
従って、基本プランを選択したうえでの利用となります。

パケット放題Plusの料金


- Dプランの場合、本サービスをご契約いただくと3G(FOMA)通信がご利用いただけなくなります。
- Dプランの場合、シングルタイプSMS機能有りではご利用いただけません。
- 金額はすべて消費税込みです。
月額料金は上記の基本料金に下記のオプション料金(385円:税込)が必要になります。
ただし、シングル1GBは対象外となるので注意が必要です。

低速用のミニマム運用だとシングルタイプの5GBコースになるね。

ということは・・・
1,265円+385円で1,650円ね!

そうなるね。
もちろん通常の運用として高速データ容量もしっかり押さえて、メインとして利用するのもいいね。

その場合でも確か10GB以上はパケット放題Plusは無料になるから、デュアルタイプの20GBで2,178円か。安いね!

ところでパケット放題Plusにはバースト転送はついてるの?

もともとマイネオ(mineo)には低速時のバースト転送はついてるんだよ。
初速が高速なので低速時もストレスなく利用できるね。

なにか注意する点はないの?

ひとつあげるとしたら、3日で10GBの制限があることかな。

帯域制限がかかるのね。

YouTubeなどの動画だったら15時間くらいだから1日5時間だね。

まぁ、外で5時間Wi-Fi繋げずに動画観ることってあまりないけどね。

とにかく、他の記事にユーザーの評判も記載してるから見てみてね。

結局それか。
マイネオ(mineo)の公式サイトはこちら
mineo公式ページ実際に利用してスピードテストや使用感をこちらの記事(実際に使用したレビュー)から確認できます。
気になる方は一度チェックしてみてください。
あと、1.5Mbpsと3Mbpsの低速通信のみの「マイそく」も新しく提供開始となりました。
マイそくに関する記事も確認しましょう。
>>mineo(マイネオ)の「マイそく」とは?メリットと注意点まとめ
mineo(マイネオ):マイそく
2022年3月にmineoから新しく「マイそく」が提供開始となりました。
マイそくは、mineo初の低速通信のみのサービスで、スーパーライト(32Kbps)・ライト(300Kbps)・スタンダード(1.5Mbps)・プレミアム(3Mbps)の4種類のコースになっています。
特徴としては、混雑する昼間の時間帯(12時〜13時)に速度制限(32Kbps)を行うことで、データ無制限、低価格を実現しているところです。
マイそくの月額料金
マイそくは通信速度の違いによって4種類のコースがあります。
コース | 通信速度 | 月額料金 |
---|---|---|
スーパーライト | 最大32Kbps | 250円 |
ライト | 最大300Kbps | 660円 |
スタンダード | 最大1.5Mbps | 990円 |
プレミアム | 最大3Mbps | 2,200円 |
基本的にマイそくはシングル・デュアルともに同料金ですが、スパーライトはデュアルのみの受付です。
32Kbpsとなると基本的には通話(電話)が中心になるので、かけ放題などとの併用を想定しています。
マイそくについては、こちらの記事で詳しく解説しています。できることや注意点などはこちらで確認しましょう。
>>mineo(マイネオ)の「マイそく」とは?メリットと注意点まとめ
NUROモバイル:NEOプラン

NUROモバイルも「節約スイッチ」という名称で、最大1Mbpsの低速サービスに参入しました。
はっきりいって、UQモバイルが節約モードの事実上廃止になった今、UQモバイルに替わるサービスとなればNUROモバイル一択になると思われます。
理由としては、専用帯域を利用しているためNEOプランの高速通信が比較的安定していること、無料サービスが多いことが挙げられます。
また、低速通信を利用する上で最も重要な「バースト機能」が実装されている点が大きいといえます。
NUROモバイルのNEOプラン料金
NEOプランはデータ容量でプラン料金が決まります。
プラン | データ容量 | 月額料金 |
---|---|---|
NEOプラン | 20GB | 2,699円 |
NEOプランW | 40GB | 3,980円 |
通常プランであるNEOプランは20GBで2,699円です。料金が極端に安いかというとそうでもないですね。
料金の比較先を考えると、ahamoなどのキャリアの新料金プランが対象になりますが、5分かけ放題などが内包されていないので、通話をする方からすると若干高めになります。
しかし、通話料金のみで考えると11円/30秒となるため、他のサブブランドや新料金プランの半額です。
ほぼ通話することがない、通話はLINEで行うといった方には、さほど気にならない部分かもしれません。
無料サービスが多い
NEOプランには、3ヶ月ごとに15GBが貰える「Gigaプラス」や、SNSやストレージにアップする際のデータが消費されない「あげ放題」、SNSを利用した際に高速通信でもデータ消費しない「NEOデータフリー」など、無料で付帯されているサービスがたくさんあります。
無料サービスについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
とにかくバースト機能がすごい
低速サービスを利用する上でもっとも重要なのが「バースト機能」です。
NEOプランには、mineoのパケット放題Plusと同様、「初速バースト」という機能が実装されています。
バースト機能とは、低速通信時に初速のみ高速通信にすることで、ページの読み込みをスムーズに行い、実際の体感速度を向上させる機能です。
NUROモバイルのNEOプランに関しては、この初速バーストが非常に速度が速く、速いがゆえにページを読み込むデータ量も多くなります。
下記は節約スイッチ利用時の速度を計測したものです。初速バーストが機能していることがわかります。
端末はiPhoneSE(第2世代)、回線はNEOプランのau回線です。
iPhoneSE(第2世代)なので、4Gのみでの速度となります。


瞬間的に20Mbps越えも。


最大1Mbpsのサービスでありながら、混雑しない時間帯は瞬間的に50Mbpsを超えることも。

これどういうこと?

低速モード利用時はバースト機能が働いているんだ。

それにしても凄いね
環境や時間帯により違いますが、場合によっては50Mbps(4G)を瞬間的に超える場合もあります。
もちろん初速のみです。そのあとゆっくりと1Mbpsに収束していきます。
ここまでくるとかなり快適に利用でき、通常時に「節約スイッチ」をONにしておいても低速であることを忘れるくらいです。
ちなみに筆者は「節約スイッチ」をONにして常時低速モードで利用し、どうしても読み込み速度が必要な場合に高速通信に切り替えています。
無料のサービスを利用しながら「節約スイッチ」を使うことで、データ容量があまり減らない運用が可能です。
節約スイッチの初速バーストについては、こちらで詳しく解説しています。
>>NUROモバイルNEOプランの節約スイッチはバースト機能がすごい
UQモバイルの節約モードが事実上の廃止になった今、高速と低速のバランスがいいサービスはNUROモバイルのみといっても良いと思います。
より詳しい内容はNUROモバイル公式サイトをご確認ください。
NUROモバイル公式サイトdonedone
最後はBIGLOBEの新ブランド「donedone」です。
低速データ通信では最後発となり、マイネオ(mineo)のパケット放題Plusの1ヶ月後の7月1日にリリースされました。
サービス名の由来である「ドネーション」とは寄付を意味し、「教育」「健康」「海洋」「環境」「医療」の中から、ユーザーが選んだ領域に対し月額50円が寄付されます。
プランの中に高速データ通信が含まれておらず、低速データ通信のみという異色のサービスです。
その中でも特筆すべき点が通信速度。
UQモバイル・マイネオがそれぞれ最大1Mbps・1.5Mbpsというスペックに対して、donedoneは最大3Mbps(プランによっては1Mbps)と、それらの2〜3倍の速度を誇ります。
明確な分類があるわけではないですが、もはや「中速」といってもいいかもしれません。
そんな「中速」サービス、donedoneを確認してみましょう。

これはまた評価しにくいサービスが出てきたね。

高速データ通信がプランに無いの?

そうなんだ。
ちょっと異色とも言えるサービスで、donedoneは最大3Mbpsと1Mpbsの2種類の速度のみなんだよ。

プランによって速度が違うの?

気になるよね。
それでは早速プランを見てみよう。
月額料金


ベーシックUプランは、最大3Mbpsの速度で50GBまでのデータ容量です。
最大3Mbpsという中速スピードで利用できるので、YouTubeの動画もHD720pの高画質で視聴が可能です。
50GBのデータ容量を超過した場合は、最大1Mbpsまでに制限がかかります。

カスタムUプランは、最大1Mbpsの通信速度で50GBまでのデータ容量です。
最大1Mbpsですが、ユーザーが選択したアプリのデータ通信の速度には制限がかかりません。(混雑時の制限はあり)
現在(7月7日)では4ジャンル10アプリが対象になっており、3つの指定アプリを任意に入れ替えることが可能です。
SNSや動画視聴をされる方に最適といえます。
SNS | LINE・Instagram・Facebook |
動画 | Youtube・ABEMA・TikTok・TELASA |
音楽 | Spotify・Amazon Music |
ゲーム | モンスターストライク |

音声プランはこんな感じだよ。

50GBまでなのね。

そうだね。UQモバイルやマイネオのパケット放題Plusはデータ容量に制限はなかったね。

カスタムUプランは意外といいかも。

いつも利用するアプリって大体決まってるからね。
この日はYoutube、この日はAmazon Musicといった感じでアプリを任意に変更できるのもいいね。

だけど、もう少し料金が安ければなって思うね。

うん。高画質で動画を見続けるとあっという間に50GBまでいってしまうから、料金面かデータ容量にもう一声欲しいところだね。

でも、制限かかっても1Mbpsは出るんでしょ?

そうだね。そうなるとUQモバイルの節約モードと同じだね。

だったら意外と問題ないかもよ。

もう少し利用者が増えたら評価も調べてみるよ。

エントリープランは最大128Kbpsで利用できるデータ通信専用プランです。
なんと料金は0円。
お試しクーポンを使って、ベーシックプランやカスタムプランの速度を14日間3GBまで利用することができます。
期間が終了しても128Kbpsで利用することができ、今後はチケットでデータ容量を販売する予定。
いざという時の2枚目のSIMとして、手元に置いておくのもいいかもしれません。

いわゆる「0SIM」だね。

0円だからね。
お試しで利用できるのはわかるけど、その後って持ってる意味あるの?

基本的には128Kbpsで利用できるってあるけど、通話もできないから用途は限られるね。

何に使うの?

そのままの速度ならIoT機器なんかに利用できるかもね。

なるほど。

あとは、今後チケット制でデータ容量の販売も予定しているみたいだから、BIGLOBEとしてはそっちを狙いたいところだろうね。

使いたい時だけ払うってことね。

そうだね。普段は必要ないけど、どうしても別にデータ通信が必要になるって時にね。

まぁ、持ってても損はないけど。。。
忘れてしまいそうだわ。

そこはちゃんと管理してね。
donedoneについてはこちらの記事でも詳しく書いています。キャンペーンについても書いていますので是非確認してみてください。
>>BIGLOBEのdonedoneってどうなの?評判とデメリット
donedone公式サイトはこちら (新規受付は終了しています)
まとめ
今回は最大1Mbps以上で低速通信が選択できるサービスをまとめてみました。
ただ、冒頭でも触れていますが、UQモバイルは事実上の廃止、BIGLOBEの「donedone」はサービス終了です。
一時期はMVNOが低速サービスに乗り出し、利用者が容量や高速通信だけではなく、速度によって回線を選ぶ時代に突入すると考えていました。
UQモバイルはauの回線を利用するとのことで、節約モードによる通信の圧迫を避けたいという理由があったのかもしれません。
donedoneに関しては、低速通信でありながらデータ容量に制限を設けたのが間違いだったと思っています。
そんな状況下で、NUROモバイルが切替機能付きで低速通信サービスに参入しました。
筆者も利用していますが、はっきりいって、ここで挙げたどのサービスよりも優秀です。UQモバイルのバースト機能実装時やmineoのバースト転送よりも速度が早く、転送されるデータ量もかなり多いと言えます。
また、mineo(マイネオ)には設定されている3日で10GBの制限もありません。
筆者は今でも正直、MVNOの生き残る道のひとつは低速サービスにあると考えています。
もっと便利な面白いサービスが出て欲しいですね。
- UQモバイルは実質廃止。
- マイネオ(mineo)は3日10GB制限で最大1.5Mbpsで1,650円から。
- BIGLOBEのdonedoneはサービス終了。
- マイネオはバースト機能実装。
- 低速モードは今のところNUROモバイルのNEOプラン一択。